11月15日(日)子どもの権利条約フォーラム2020in南砺 分科会

フォーラム2日目

南砺市PTA連絡協議会が担当する分科会Aで

明橋大二先生の講演会

「子育てハッピーアドバイス 〜子育てがラクになるコツ教えます〜」を

開催しました。

明橋先生から

子育てがラクになるコツと子どもの権利条約の結びつきをお聴きしました。

 

日本の子供たちの自己肯定感が不足している

必要な存在・大切な存在・生きてていいんだ・私は私でいいんだ

という思いを子供たちに抱かせるために

 

・ある思春期を迎えた子供からの手紙

「親が必要としているのは出来の良い子供ですか?」

「認めてほしい、必要としてほしい、愛されたい」

日本の子供たちの自己肯定感の低さ自信の無さは世界でも突出している

もっともっと子供たちを褒めて

 

・3歳まで自己肯定感を身につけたうえで

しつけを6歳までおこなうことで

それから勉強が身につく

・コロナストレスによる自殺者の増加

自分なんて存在価値ない・いらない人間・いない方がまし

などと感じている人が増えた??

自分が大切にされていない人(大切にされていると感じていない人)は

他人を大切にできない

 

・鬼滅の刃より

最初から鬼なのではなく

哀れな「ワケ」があって鬼になったことが描かれている

 

自己肯定感が土台となってはじめて

しつけ(ルール)を教えることができる

・大きくなってしまってからでは手遅れ?

小さい時に自己肯定感が築けなかったとしても

そのことに気がついてからでも

大丈夫です!

 

・いじめ

いじめを受けた子供は自己肯定感が低くなってしまう

まず伝えなければいけない言葉

「いじめられて当然の人間はいない」

相談されたときに

ぜったいに言ってはいけない言葉

「いじめられるお前にも悪いところがある」

 

・褒められることで親から認めてほしい子供の場合

褒められる行動→

手がかからない→

認めてほしいから褒められる行動をする→

さらに手がかからないと親が認識→

自己肯定感が低くなる

手のかからない「良い子」が自己肯定感がどんどん低くなってしまう

 

HSCの場合も・・・

他の子供が叱られていても怖くなる

HSP

あらゆることに敏感になってしまう人

 

・自己肯定感をはぐくむために

「あまえ」をきちんと受け止める

充分にあまえられた人が「安心」できて「自立」できる

10歳までは、しっかりあまえさせましょう!

「あまえさせる」「あまやかす」

まったく違います

 

・あまえさせる

情緒的な要求に応える

助けを求めたときに助けること

・あまやかす

物質的な要求に応える

お金やモノをあたえる

助けを求めてくる前に手出ししてしまうこと

 

●「子どもの権利条約」が自己肯定感と結びつくこと

子供のあまえる権利

あまえを認めてあげる権利

子供の貧困の問題

どうせ何をやってもだめだと考えてしまう人間になっていく

・思春期 反抗期

第1反抗期 イヤイヤ 2歳児

中間反抗期

第2反抗期 中学生

子供が反抗しだしたのは

充分なあまえ充分な安心感を与えてきた証拠

むしろ見捨てられる不安を持つ子供は反抗しない

 

子供が反抗期になったら、ちゃんと成長している証です

反抗期の言葉づかいに、どう接して良いのか悩みます

「ウザイ 死ね!」「ブッ殺す!」「クソババア!」なんて言われたら

外国語だと思って

「うるさいなあ」「おこってるぞ」「おかあさん」と

翻訳して心を落ち着かせましょう

特別なことなどしなくても

ご飯を作ったり

具合悪くなった時に病院に連れて行ったり

普段の何気ない当たり前のことをつづけていきましょう

 

・褒める

どんな子供でも褒めることが見つける方法

「出来ていないこと」よりも「出来たところ」を見る

テストが60点だったら、まず6割ほめましょう

野球選手だったら6割安打を打つなんて、物凄いことですよ

出来て当たり前と思わない

出来ないことが当たり前と思いましょう

要求水準を下げましょう

親の場合も同様

親なら出来て当たり前

子供が生まれて

はじめて親になるわけですから

出来て当たり前なことはなにもありません

 

よその子供と比較しない

比較するなら子供の以前の姿と!

 

・「がんばれ」がつらくなる

残業残業でがんばってヘトヘトの時に

上司から

もっとがんばれ

と言われるとつらい

子供たちも同じ

「よくがんばっているね、がんばったね」

そして

相手の存在価値を高める最高のほめ言葉

「ありがとう」を言ってあげましょう!

 

子育てにがんばっているからこそ

子供に「キレる」

・育て方を気にしない

その子供がもって生まれた部分が大きい

良いところを伸ばしていくことが子育て

いい意味で「あきらめ」て

・親の自己肯定感も低い

自分のことを後回しにしなくてもいい

飛行機での酸素マスクの話

 

自分のことを認めてくれる人を見つけましょう

自分を認める自信をもつ練習をしましょう

今日、午前中からこの講演に来ていたこと

今、この文章を読んでいることが良い人の証拠です(笑)

 

講演の最後に

絵本「くまのこうちょうせんせい」を紹介されました

今まで小さな声しか出せなかった ひつじくん ですが

大きな声が出せたのは…

 

大人も子供も

辛さ痛み悲しみを

お互いに理解しあえるようになりましょう

 

 


質疑応答から

 

・子供に対して否定をしない言葉がけとは?

否定をするすべての言葉がダメなのではなく

「だからおまえはダメなんだ」など

人格を否定する言葉を言ってはいけませんが

「ここを走ってはだめだよ」など

注意をうながすようなことは言わないといけない

 

・反抗期に反抗しないことが心配です

反抗期の次期は人それぞれ

楽しみに待ちましょう

 

・兄弟、下の子ができてから上の子を厳しくしてしまった

一旦、要求水準を下げて

「上の子」ということを取っ払って

下の子と双子の気持ちで平等に接してみては?

 

・反抗期の子供に今から自己肯定感を抱かせたい

いくつになっても「育て直す」ことはできる

中学女子は「一番たいへん」です

 

 

 


子供を授かった時は喜びしかなかったのに

一人前の人間として成長させなくてはならないという責任の重さから

いつの間にか、様々な悩みや困難を抱えるばかりの日々に。

 

子供を愛しているからこそ、

常に迷いながらの子育てでした。

 

今日の明橋先生のお話で、

あらためて、

「ラク」に

肩の力を抜いて

楽しみながら子育てをしていこうという気持ちになりました。

 

本当に子供を思う時、

自分のやり方に疑問が生じた時には、

今日の明橋先生の講演を思い出して、

子供と向き合っていきたいと思います。 

明橋先生

素晴らしいお話を、ありがとうございました。